充実感。
早朝5時半にビッグサイト到着。夜通し飛ばして来たのであろう地方ナンバーのワゴンが途切れ途切れ列になっていた。家で横になりながら頭の中でシュミレーションした手順を復唱して一気に荷下ろし。お隣さんにちょっとおさえてもらったりしながら7時の車移動までの時間でフル稼働してなんと一気に組上げてしまった。これは予想以上のハイペース。やれば出来る子だ。(笑)でも適当に作っているので家では組めなかった所で予想外のチョンボを発見。屋根がかろうじて引っ掛かってるくらいに余裕がない。実はちょっとした振動で天井崩落の危険があったのだ。(笑)そして予想外に大きな隙間があいてしまった。たいしたものは持って来てなかったので、あり合わせのモノで塞いでおいた。この辺の精度が上げられるものなら大工に転職が出来るかもしれない。
お隣さんのご協力もあって組上げるもかなり傷だらけ。速攻でパテ打って、埃を撮るのがめんどくさいので一度黒を刷毛で走らせて箱は終了。そこに作品を入れて準備完了。やっぱり深夜の判断は正しかった。これでようやく土俵に上がる事が出来た。

9時になり村上さんの挨拶でGEISAI MUSEUM #2がスタート。
審査員や関係者にはただ黙って通り過ぎるのを見送るのではなくて積極的な姿勢でプレゼンを仕掛けた。それが功を奏して初めちぐはぐだったプレゼンも審査員の森さんのちょっとした一言が切っ掛けでさらにまとまりのあるプレゼンが出来る様になった。そこからは「これが自分にとってのアートだ。」と言い切る強さを身につける事が出来た。そっからは四六時中プレゼンしまくって自分のアタマに刷り込んで行く。これはとてもいいやり方だった。
土俵に上がれた事で勝負を仕掛けられる様になり自分の作品を見てくれるお客を片っ端から切って行く。想定してたよりかなりの人達から感触を掴めた。今回作風を変えるに辺り、相当の勇気を絞り出してさらけ出したのだけれど、その分の反応が帰って来た事で何とも言えない充実感を味わう事が出来た。日本人も外人も関係なく声が枯れるくらい沢山の人と話したのはとても久しぶりな気がする。審査員の審査が普段は一瞬で通り過ぎていくのにかなりしっかり見てくれていたのがちょっと嬉しかった。まぁとにかく話したよ。今回見てもらいたかったけど見に来てもらえなかった関係者の方も何人かいたけど、思いがけず話が出来た方もいた。そういうものだろう。この作品はGEISAIで賞を狙えるものではないのは分かっていたので、人と話す事に徹しているうちに自分なりの結果を手にする事が出来た。ポーランドから来日したキュレーターと台湾から来日したキュレーター(?)の目に止まって声を掛けてくれた。どちらも海外で十分通用するという感じの手応えで、特にポーランドの方は現実味を帯びている。これは偶然から生まれた縁だけどさらけ出したからこそ手に出来たとても嬉しい話だ。
今回の「If you dump,god bless you.」というメッセージはやたら外人ウケが良い。推測するにネイティブは自分の想定している所より深い所で楽しんでいる気がする。海外に挑戦するチャンスがもしあるのならば飛び込んでみたい。
今回で実はGEISAIは7回目。GEISAIに楽しい記憶は無くほとんどが虚しい無力感しか覚えが無い。しかし今回初めてGEISAIが楽しかった。アートがとても楽しいと感じた。続ける理由はこれだけで十分。そして更に嬉しい事があった。共にGEISAIを戦って来た戦友ともいうべきライバル達がおのおの結果を出していた事。
#8で芸風が近い事で知り合って以来、GEISAIを通して切磋琢磨したしてきた太田さんは超有名コレクターに作品の買い上げが決まったり、NEGA君も買い上げが決まってたり、現代陶芸家のきむ君も作品が売れたりして結果を出していた。そして一番嬉しかったのは友人の杉浦君が「ピンチェック賞」を受賞した事。これは自分の事の様に嬉しかった。彼の人柄はとても素晴らしくそれが作品にも現れていた。これからの活躍を見て行きたい一人だ。
ちなみに今回は参加者全員に順位付けがされるのだけれど、609人中、70位でした。同列にたくさんいるのだけれどね。あまり気にする事ではない。
終わり際に突然予備校時代の後輩さんから声をかけられた。女の子は変わるし16年ぶりくらいなので正直なかなか思い出せなかったのだけれど、記憶がよみがえるにつれていろいろ思い出してきた。「現役のくせして全色ニュートンなんて使ってたヤツだー!!」と言い当ててやった。なぜそんな所を覚えているかというと、クサカベかホルベインしか使えなかった当時、ニュートンは顔料が良いので当然発色が良く値段も高い。これは!っという決めての所にしか使えないくらいの感覚だったのだが、そいつはこれから絵を始めるのに初っ端からニュートンで揃えていて羨ましかったんだ。結婚をして改めて絵と向き合う様になったのだとか。いろいろな関わりがあってしかるべき。
終了後に杉浦君がブースに駆けつけてくれた。受賞して忙しいだろうに、ありがとう。
片付けの手際は仕事柄早い。あっという間に片付けて夜8時には家に帰って行きつけのショップ99で買って来た4個入りのおいなりさん99円とおつとめ品の塩焼きそばとトンカツをオレンジジュースで体に流し込んでいた。最近定番になりつつあるショップ99。まだ当分抜け出せない食生活。
今月は住環境の整備を思い切って進めなくては。そして制作に集中できる部屋にしたい。今の部屋は他人からみればよくこんな所でやってるな…って思う程散らかり放題の事だろう。良い作品が自然に描ける部屋があったらいいもんだな。夜に電話で上野君とも話したのだけれど、作品の数を増やす事は必須事項。作品ができれば自然と個展という流れも見えて来るものだ。アーティストは作品があってなんぼ。今月はそう言う意味でも割り切って制作しなきゃ。
やり切った充実感に浸りながら今夜こそ寝たい。














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