2008年5月11日 (日)

充実感。

早朝5時半にビッグサイト到着。夜通し飛ばして来たのであろう地方ナンバーのワゴンが途切れ途切れ列になっていた。家で横になりながら頭の中でシュミレーションした手順を復唱して一気に荷下ろし。お隣さんにちょっとおさえてもらったりしながら7時の車移動までの時間でフル稼働してなんと一気に組上げてしまった。これは予想以上のハイペース。やれば出来る子だ。(笑)でも適当に作っているので家では組めなかった所で予想外のチョンボを発見。屋根がかろうじて引っ掛かってるくらいに余裕がない。実はちょっとした振動で天井崩落の危険があったのだ。(笑)そして予想外に大きな隙間があいてしまった。たいしたものは持って来てなかったので、あり合わせのモノで塞いでおいた。この辺の精度が上げられるものなら大工に転職が出来るかもしれない。

お隣さんのご協力もあって組上げるもかなり傷だらけ。速攻でパテ打って、埃を撮るのがめんどくさいので一度黒を刷毛で走らせて箱は終了。そこに作品を入れて準備完了。やっぱり深夜の判断は正しかった。これでようやく土俵に上がる事が出来た。
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9時になり村上さんの挨拶でGEISAI MUSEUM #2がスタート。
審査員や関係者にはただ黙って通り過ぎるのを見送るのではなくて積極的な姿勢でプレゼンを仕掛けた。それが功を奏して初めちぐはぐだったプレゼンも審査員の森さんのちょっとした一言が切っ掛けでさらにまとまりのあるプレゼンが出来る様になった。そこからは「これが自分にとってのアートだ。」と言い切る強さを身につける事が出来た。そっからは四六時中プレゼンしまくって自分のアタマに刷り込んで行く。これはとてもいいやり方だった。

土俵に上がれた事で勝負を仕掛けられる様になり自分の作品を見てくれるお客を片っ端から切って行く。想定してたよりかなりの人達から感触を掴めた。今回作風を変えるに辺り、相当の勇気を絞り出してさらけ出したのだけれど、その分の反応が帰って来た事で何とも言えない充実感を味わう事が出来た。日本人も外人も関係なく声が枯れるくらい沢山の人と話したのはとても久しぶりな気がする。審査員の審査が普段は一瞬で通り過ぎていくのにかなりしっかり見てくれていたのがちょっと嬉しかった。まぁとにかく話したよ。今回見てもらいたかったけど見に来てもらえなかった関係者の方も何人かいたけど、思いがけず話が出来た方もいた。そういうものだろう。この作品はGEISAIで賞を狙えるものではないのは分かっていたので、人と話す事に徹しているうちに自分なりの結果を手にする事が出来た。ポーランドから来日したキュレーターと台湾から来日したキュレーター(?)の目に止まって声を掛けてくれた。どちらも海外で十分通用するという感じの手応えで、特にポーランドの方は現実味を帯びている。これは偶然から生まれた縁だけどさらけ出したからこそ手に出来たとても嬉しい話だ。

今回の「If you dump,god bless you.」というメッセージはやたら外人ウケが良い。推測するにネイティブは自分の想定している所より深い所で楽しんでいる気がする。海外に挑戦するチャンスがもしあるのならば飛び込んでみたい。

今回で実はGEISAIは7回目。GEISAIに楽しい記憶は無くほとんどが虚しい無力感しか覚えが無い。しかし今回初めてGEISAIが楽しかった。アートがとても楽しいと感じた。続ける理由はこれだけで十分。そして更に嬉しい事があった。共にGEISAIを戦って来た戦友ともいうべきライバル達がおのおの結果を出していた事。

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#8で芸風が近い事で知り合って以来、GEISAIを通して切磋琢磨したしてきた太田さんは超有名コレクターに作品の買い上げが決まったり、NEGA君も買い上げが決まってたり、現代陶芸家のきむ君も作品が売れたりして結果を出していた。そして一番嬉しかったのは友人の杉浦君が「ピンチェック賞」を受賞した事。これは自分の事の様に嬉しかった。彼の人柄はとても素晴らしくそれが作品にも現れていた。これからの活躍を見て行きたい一人だ。

ちなみに今回は参加者全員に順位付けがされるのだけれど、609人中、70位でした。同列にたくさんいるのだけれどね。あまり気にする事ではない。

終わり際に突然予備校時代の後輩さんから声をかけられた。女の子は変わるし16年ぶりくらいなので正直なかなか思い出せなかったのだけれど、記憶がよみがえるにつれていろいろ思い出してきた。「現役のくせして全色ニュートンなんて使ってたヤツだー!!」と言い当ててやった。なぜそんな所を覚えているかというと、クサカベかホルベインしか使えなかった当時、ニュートンは顔料が良いので当然発色が良く値段も高い。これは!っという決めての所にしか使えないくらいの感覚だったのだが、そいつはこれから絵を始めるのに初っ端からニュートンで揃えていて羨ましかったんだ。結婚をして改めて絵と向き合う様になったのだとか。いろいろな関わりがあってしかるべき。

終了後に杉浦君がブースに駆けつけてくれた。受賞して忙しいだろうに、ありがとう。

片付けの手際は仕事柄早い。あっという間に片付けて夜8時には家に帰って行きつけのショップ99で買って来た4個入りのおいなりさん99円とおつとめ品の塩焼きそばとトンカツをオレンジジュースで体に流し込んでいた。最近定番になりつつあるショップ99。まだ当分抜け出せない食生活。

今月は住環境の整備を思い切って進めなくては。そして制作に集中できる部屋にしたい。今の部屋は他人からみればよくこんな所でやってるな…って思う程散らかり放題の事だろう。良い作品が自然に描ける部屋があったらいいもんだな。夜に電話で上野君とも話したのだけれど、作品の数を増やす事は必須事項。作品ができれば自然と個展という流れも見えて来るものだ。アーティストは作品があってなんぼ。今月はそう言う意味でも割り切って制作しなきゃ。

やり切った充実感に浸りながら今夜こそ寝たい。

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いよいよ当日。

最近1日おきに寝られない日々が続いてて、今夜もやはり寝付けず。

現在4時過ぎ。横になっていたものの睡眠を諦めた。


昨夜搬入を終えて帰ってきてからずっと考えていた事…。

「これじゃ勝負にならない。」

完全に雑多な雰囲気に埋もれてしまっている。

ここは個展ではなくGEISAI。こういう場での見せ方はどうも苦手だ。

そこで苦肉の策として一度は切り捨てた「鏡面の黒」の囲み壁を復活させる事にした。

雑多な中で埋もれない為にも黒い塊は目に付くし、「狭い」と痛感した中でその中でも鏡面で擬似的な広がりを作り出すというのは、間違っていなかったのではないか?と改めて思い直すに至った。

これが理由。後悔したくない。だから良かれと思った事はやってみよう。最初の勘を信じてみたい。
覗き込むというプロセスが不利なのは変わらないけど、今のままではどこまでが自分のブースかも分からないくらい埋もれてしまっている。ちょっと無理するけど一か八か賭けに出よう。


そんな訳でこれから準備して朝イチで乗り込んで壁の入れ替えと組み立てをします。

では、行ってきます。

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2008年5月10日 (土)

GM2前夜。

雨の中、ビッグサイトへ搬入に行って来ました。

久しぶりのビッグサイトは何とも言えない空気です。

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何度も参加してるとなじみの顔も多いのだけれど、みんなガチンコで勝負に出て来てる。今回の作品、分かっていたけどやっぱりインパクトに欠けていた。3ブース以上になると立地的にも見栄えもいいのだが、1ブースでは通路も狭いし周囲に呑まれてしまってやや厳しい感は否めない。今さらだけどね。

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作品としてはシンプルな仕上がりに自信を持っていいと思っている。今回は今までとは違うスタイルでの挑戦だが大方の反応は個展の時と変わらないだろう。だから冷静に一人でも多くの審査員や関係者と話して作品をアピール出来るかが勝負になってくるのかな。そもそも今回の参加は個展を見に来てくれたある人からの宿題を見てもらう為に参加する所が強い。だから賞よりもそちらに徹する事で次の展開を見つけるべきなんだ。大きさや広さではない。小さくても中身の詰まった作品を見て欲しい。頑張れ自分。

いいことがあるといいな。

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2008年5月 9日 (金)

足つった。。。

結局寝れずに朝を向かえたので早朝から動き出した。作品のタッチアップを手際良く終えるとGEISAI一式を車の中に放り込む。部屋の中からゲイサイ臭を一掃した。

アタマを新作の制作に切り替える。近所のホームセンターで材料のアタリを拾って来た。これをもとに明日から心臓部になる部分を試作してみる。図面に描くのが苦手でいつもアタマから直で形にしてしまいがちだけれど無駄もある。そんなに上手い事いかないモノだ。

制作が一段落した今、家の大幅な模様替えをしたくてたまらない。そこで船橋IKEAへ。空いていれば車で15分という近所にあるのだけれど、初IKEA。

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広い、、。ひたすら歩かされて出口にたどり着く頃には足がつってシャレにならない程だった。いくつかめぼしいものはあったけど、今日は下見だけ。疲れた、、、。

家に帰ると眠気に襲われてバタン。夕方目が覚めると足がマジでヤバい。生活のリズムが狂ってるからなんかボロボロ。

今夜はTPOの誘いで中野の冬青社でのトークショーに誘われてて知らない写真家の話だけど、こないだの引き伸ばし機の件もあるので杖を片手に足を引きずりながら行って来た。閉塞的に感じる写真の世界だけれど、その中に飛び込んで耳を傾けてみる。ぬるいと思う事もあったけど人それぞれだし、人前で話すのが苦手なので黙って聞く。学校という所の役目に毎度疑問を持つ。

ニコンの田中さんにこないだの引き伸ばし機をデジカメに撮った内容をチェックしてもらう。これが今夜の目的だし、素人なので素直に聞く。なんとか使い物になりそうなので、自宅暗室計画に向けてちょっと先行きが明るい。ついでにこないだ焼いたポートレートを見てもらった。焼きに関してはもう問題ないようだ。自宅で焼ける様になれば自然と数も増えるし写真にのめり込んでしまわないか心配。お金がないから自然にセーブされる事になるとおもうけどね。今はまだ趣味の世界。ストレートな写真を撮って行きたい。

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メッセージがコンセプト

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1日おきに緊張からかそわそわして寝れない。残作業があれとこれと、、、これをあのタイミングで、、、なんてやってると寝られない。基本的にはゲイサイの方は準備完了。今日にも車に突っ込んで頭から切り離したい。囲み壁止めたけど、結果的にはコンセプトを前面に押し出したので決断は正しかった。いままでで一番シンプルな作品だから搬入もラクチン。やる事はやった。吉と出るか凶と出るかは運次第。はやく当日にならないかなぁ。

今日からもう次回作の制作に入る。といっても取りかかる前にいろいろ深く考えて図面にしたりサンプル制作して鏡面の黒の二の舞にならない様にしたい。

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2008年5月 6日 (火)

ズームイン!!

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ゴミ箱覗くとこんな感じ。

GM2まであと5日。

部屋の中で組み立てて思った事、、、
せっかく苦労して作った囲み壁、、、

要らないんじゃない!?

いくらかかったと思っているんだよ!!って話だけど、
やってみないと気付かない未熟さと葛藤してます。

何を見せたいのかをもう一度考えてみると、空間の広がりは作品のコンセプトとは余計なものに思えて来る。これでもかというくらいやり過ぎて芯をぼやかしてしまうのは悪い癖なのです。個展で痛い目に合ったのをようやく思い出した。

明日、自然光で確認してみる。


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2008年5月 3日 (土)

息抜きで、、、その2

昨夜は「ルパン三世 カリオストロの城」をTVで見ながらMac作業開始。

「カリオストロの城」は子供の頃から何度となく見たけど名作だよなぁ…。29年も前の作品とは思えない。アニメーションの技術がいくら進歩してもこういった素晴らしい作品にはかなわない。

新作の企画書を作るのに久しぶりにIllustratorでイラストを描く。昔からこういうの得意だったな。ダイエーのチラシを作ってた時もたまにイラスト使ってもらったのを思い出した。コンセプトと概要図をA4用紙1枚でまとめてみた。完成したのは早朝4時過ぎ。あとはポートフォリオをもう一度整理して提出するだけ。今日中にやってしまいたい。

実は未だに出力モノは全てIllustrator 8を使ってます。5年程前に買ったクラシック環境が無くなる前のiBook G4。たしかこれ以降使えなくなったんだよね。何も知らなかった10年程前にこのソフトを買って一から独学で勉強して就職したりと、なにかと愛着があるので未だに手放せずにいる。それに余計な機能がたくさん付いている今のバージョンと違って、とてもシンプルで完成度の高いソフトだとも思う。ダイエーチームにいた頃、すべてIllustrator(当時は5.5)で作っていた名残で未だにWord、Excel使いません。ってか使えません。これって一般的には通用しないけど、堅気の仕事じゃないしね。

Wikiwiki
↑10年前にバージョン8で描いたドラえもん。こんなの描いてイラストレーターを覚えた。左はバージョン5.5で描いたイラスト。気違いみたいなパスとレイヤーとグラデーション使ってます。ベジェ曲線大好きデス。ナツカシイィ。

そうそう、そんなiBookがこないだHDが吹っ飛びそうになってアップルストアに持ち込んで看てもらったら、データもかろうじて踏みとどまっていて一命を取り留めた事件があった。去年まで老体に鞭打って使っていたのだけどHDの音が変わったりしてきて、もういつ壊れても仕方ないと思ってiMacを買ったのだけれど、プリンターとの相性とかいろいろあって未だに出力だけはiBookを労りながら使ってます。HPの更新とかもあるので壊れてしまっては困るのです。これからも元気でいておくれ。


昨日に引き続き、昼にYUKARI ART CONTEMPORARYで今日から始まる川本史織さんの写真展を見て来た。こけら落としの大畑君の個展以来で駅を逆方面に出てしまい学芸大学駅周辺をウロウロ。戻るついでに写真を撮ったりしながらギャラリーへ。

ハエを「ステルス」と捉える感覚が面白いです。

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さて、そろそろやるか…。

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2008年5月 2日 (金)

息抜きで、、、

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夕方からラディウムの「桑島秀樹 ヴァーティカル/ホリゾンタル」を見に行って来ました。

一見画像だと三十三間堂の千手観音や万華鏡を覗いている様にも見えるのだけれど、グラスやデキャンタを配置してガラスの透明感を活かして撮影された写真。黒の締まり具合がスゴく綺麗で引き込まれる程に繊細で密度のある作品でした。

さて、そろそろやるか。

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「鏡面の黒」

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仮組みしていろいろイメージの最終確認をする。
調整する余裕が持てるのは大きい。

今回の作品は日影を好むのでBLACK BOXを作ったのだけれど、壁面を「鏡面の黒」で仕上げた。アクリルでやったりするやり方もあるのだけれど俺の場合は職業柄"塗膜"で。思い付きのアドリブで始めたのだけれど、最後はこれが結構しんどかった。なんでこんなの思い付きやがったんだ!と自分に呆れる。"塗膜"という何ミクロンという世界で今まで勝負してきた意地としか説明出来ない。絵だってそうだ。たかが何ミクロンの絵の具の塗り重ねに人は感動したりする。そう思うと不思議。

「鏡面の黒」にすることで狭い空間に広がりを持たせるのが狙い。正攻法で作ったのだけれど健康上の理由で材料を変更した為に塗膜が柔らかくて少し扱いづらい。環境と設備さえ揃えば精度としてはまだ上げられる感じ。こんなデータが出た。求めてた程度には仕上がってるので今回はこの辺で手を打つ。

一時は機械の様だったなぁ…。

無意味と思われるかも知れないが今回コレに相当費用をつぎ込んだ。会場で程よい日影と広がりが巧く演出出来れば作った甲斐があったというものだ。

「鏡面の黒」はいろんな使い道がある仕上げ。
またどこかで登場するかも。

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2008年5月 1日 (木)

こりゃ大変だ。

昨日と今日でとりあえずなんとか終わらせて家の中でブースを組み立ててみた。天井ギリギリでデカイ。強引に組み立ててみたものの傷だらけ、、、かなりの補修が出てしまった。一人で組むのはかなり厳しい。でも事前に組んでみて見える事もあるのでこれも大事。いつも思うのは後先考えずに作り始めてしまう事。ばらせば自分の車で運べる事は条件に入れてたのだけれど、行きはある程度組んでレンタカーするしかないな。もうとっくに予算オーバー。それでも大変。散らかり放題の家の中は何をするにも片付けないと始まらない。ぼーっとしてたらもうすぐ日付が変わりそうだ。明日は巻き返さねば。

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